実は冬にも痛風の症状が増えやすい?この時期にできる対策とは?

痛風といえば汗をかきやすい夏場に症状が出る方が多いといわれますが、実は冬の時期にも増えやすいことをご存じでしょうか?汗を大量にかくようなことも少ない冬の時期になぜ痛風の症状が増えやすいのか、原因と対策についてお伝えします。

◆痛風の原因

簡単にお伝えすると、痛風は血液中の尿酸量が増えすぎたときにおこりやすいです。では、血液中の尿酸量はどのような時に増えるのでしょうか?

①水分摂取量が少なく不足しているとき

・冬は夏と比較して、気候的にも、忙しさ的にも水分摂取をする機会が減りやすい傾向にあり、気づかないうちに体の水分が不足していることもあります。

・年末年始は忘年会や新年会、親せきや友人との集まりなどで飲酒の機会が増える時期でもあります。アルコールは利尿作用があるため、一見水分を飲んでいるように見えますが、体の水分が外に出やすくなっているため、いつも以上に水分摂取をしなければ不足しやすくなります。

・もう一つ注意したいのが、清涼飲料水を飲む量が多い場合です。清涼飲料水に含まれる「果糖」という糖質を分解するときにプリン体であるATPというものを使用します。使用後は通常であれば分解されるのですが、分解しきれず血液中に残ってしまうとプリン体は尿酸に代わり、尿酸値を上げてしまう原因となります。

②プリン体を含む食事を摂る頻度が高い時

先ほどの清涼飲料水の説明と同じ理由になりますが、プリン体を含む食事が多くなり血液中にプリン体が増えすぎると、尿酸値に代わり尿酸値を上げてしまう原因となります。

◆これは気をつけよう!痛風対策

①お茶や水でのこまめな水分補給を心がけましょう

②アルコールを控え、飲むときは同量の水分を飲めるように意識しましょう

③清涼飲料水の飲みすぎに注意しましょう

④プリン体を豊富に含む食事を控えましょう

④についてはレバーや魚卵などがよく上げられますが、毎日食べる方は少ないのではないかと思います。
日々の食事で気をつけられることは、肉魚などの動物性食品は植物性食品と比較してプリン体が増えやすいですので、お食事選びの時に動物性食品が重ならないように意識することもおすすめです。

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当クリニックの栄養相談は一人ひとりに応じた療養のために、食生活を細やかにお聞きし、

生活習慣に合ったわかり易い提案を心掛けておりますので、ぜひご相談ください。

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