朝食に食物繊維をしっかり摂ろう

食物繊維にはいくつかの種類があり、その種類ごとに消化にかかる時間も、特徴も異なります。うまくその特徴を組み合わせることで、良い腸内環境を整えられたり、免疫力やダイエット、美容にも良い影響を与えたりもしてくれます。

◎摂ってから4時間ほどで腸内細菌による発酵がピークに達する食物繊維

・オリゴ糖:玉ねぎなど

・イヌリン:ゴボウ、菊芋など根菜類

◎摂ってから発酵がピークに達するまで時間のかかる食物繊維

・βグルカン:6時間以上かかる。オーツ麦、大麦など

・レジスタントスターチ:10時間以上かかる。冷めたジャガイモ、ご飯など

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このように、食物繊維の種類によって腸内で発酵のピークに達する時間が異なるということは、朝ごはんでこれらをなるべくいろいろな種類混ぜて食べることができると、日中ずっと発酵が続くことになります。

沢山の食物繊維を朝食で摂ると、腸内細菌が短鎖脂肪酸というものを作り始めます。その刺激で腸からは血糖値を下げるインスリンの分泌を促すホルモンが分泌されます。

そのため、昼食内容を割と自由に選択しても、また夕食で食物繊維を豊富に摂ることができれば1日中発酵を続けられる腸内環境を作ることができます。

朝食を食べなかったり、朝食をトーストだけやおにぎりだけなど簡単に済ませると、腸内で発酵するものが尽きてしまったり、昼食内容次第で血糖値が急上昇しやすくなり、食後に眠気を感じることにもつながります。

忙しい朝に難しい場合もあるかと思いますが、食物繊維を意識した朝食選びを心がけましょう。