実は腸のトラブルが多い日本人?食物繊維を取り入れよう!

日本人は世界的に見ても長寿の国といわれていますが、年々大腸がんや、潰瘍性大腸炎、原因不明の便秘や下痢を繰り返す過敏性腸症候群のような腸の病気が右肩上がりで増加し続けています。これらの原因の一つに、食の欧米化により食物繊維の摂取量が減っていることが考えられます。

食物繊維をしっかり摂ることで、免疫力を高め病気のリスクを下げたり、お肌を良い状態で維持したりすることにも影響します。今回は食物繊維をお食事で取り入れるための工夫・方法についてお伝えします。

和食中心のお食事を心がける

朝はトーストとコーヒーでサクッと済ませる、といったケースを栄養相談の中でもよくお聞きします。このメニューでは副菜がなく、食物繊維が不足してしまいやすいです。和食中心のお食事にすると、お味噌汁で野菜やキノコ類、海藻類が摂りやすく、納豆を追加することでも発酵性の良い食物繊維を摂ることができます。

海藻類の手軽な取り入れ方

味噌汁にわかめを入れるといっても、毎日調理することが難しい。という場合もあるかと思います。そうしたときにおすすめなのは「とろろ昆布」です。インスタントの味噌汁に追加で加えたり、ご飯に混ぜて食べたり、冷ややっこにのせたりと万能に使えます。鯛などの白身魚のお刺身にのせると昆布締め風にも楽しめます。

間食で食物繊維を増やす工夫

間食の選び方で、洋菓子より干芋や甘栗など選ぶことで食物繊維の量は増やすことができます。また、ヨーグルトにきな粉をかけて食べたり、ドライフルーツを加えて食べたりすることも、生のフルーツを常備しづらい環境の方にもおすすめの方法です。ドライフルーツはストレートの紅茶に入れてもよいですね。

今回ご紹介したように、忙しくても手軽に取り入れられる方法もありますので、ぜひ可能なことから実践してみてくださいね。

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当クリニックの栄養相談は一人ひとりに応じた療養のために、食生活を細やかにお聞きし、

生活習慣に合ったわかり易い提案を心掛けておりますので、ぜひご相談ください。

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