リーキーガット症候群と様々な疾患・症状の関係について

前回お話ししたように、近年では腸内の細胞が慢性的に傷つくことでリーキーガット症候群になっている方が増えています。今回はその中からいくつかの症状とその関係性についてお伝えします。

食物アレルギー

腸の粘膜が傷つくことで食事からのタンパク質が小さく分解されないまま体内に侵入し、免疫機能が過剰に反応することでアレルギー症状を引き起こします。

肥満

高脂肪の食事を食べ続けることで腸に炎症反応が引き起こされ、腸への侵入のしやすさが増すという実験結果もあります。そして、代謝異常も起こりやすくなり血液中の糖質の濃度も増加し、糖尿病などにもつながります。

腸内環境の改善により、2型糖尿病による腸内の炎症を抑え、インスリンが体に反応しにくい状態を改善することにつながる可能性があるともいわれています。血糖値やHbA1cが高めの方、糖尿病の治療中の方も、腸内環境の改善を意識したお食事を心がけてみるのもおすすめです。

脳、メンタル面の症状

傷ついた腸から有害な微生物の成分が吸収されるとうつ病症状が誘導されるなど、腸の細胞状態と腸内細菌状態、行動や脳は関連性が高いといわれています。

このように、様々な症状に腸内環境が影響することもあるため、日頃からお食事や運動、睡眠などの生活習慣を気を付けておくことが健康にとって大切です。

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当クリニックの栄養相談は一人ひとりに応じた療養のために、食生活を細やかにお聞きし、

生活習慣に合ったわかり易い提案を心掛けておりますので、ぜひご相談ください。

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